『 Next Tech Week 2025(秋) / 地方自治情報化推進フェア2025(秋) 』
『 Next Tech Week 2025(秋) / 地方自治情報化推進フェア2025(秋) 』
● 日時 : 2025年10月09日(木) 10:00 ~ 17:00
● 場所 : 千葉幕張メッセ / [ Next Tech Week 2025(秋)] 4 - 8 , [ 地方自治情報化推進フェア2025(秋) ] 9 - 11
● 備考 : 参加方法 : 事前予約制,参加無料
● 概要
2025年10月9日(木)千葉幕張メッセで開催されましたNext Tech Week 2025(秋) / 地方自治情報化推進フェア2025(秋)の展示会にIT関連の最新動向及び地方自治情報化に関する最新動向を把握することをテーマに,参加してきました.
・Next Tech Week2025(秋):https://www.nextech-week.jp/hub/ja-jp/showreport/autumn.html
・地方自治情報化推進フェア2025(秋):https://fair.j-lis.go.jp/
● 聴講セミナー
今回聴講したセミナーは下記の4つです.
■ ① BC-5会場 : 2025年10月09日(木) 10:20 ~ 11:00 『 ATMからのNFT発行によるコミュニケーションデザイン 』
(株)セブン銀行 セブン・ラボ監査役 山方 大輝 / SUSHI TOP MARKETING(株) 代表取締役 CEO 徳永 大輔
【概要】ATMからNFTを発行するという世界初の試みにより,セブン銀行が提供する非金融型体験価値の可能性に迫る.NFTを通じた新たな顧客接点の創出や,生活導線上におけるデジタル販促の新たなあり方について提案.
■ ② NT-D3会場 : 2025年10月09日(木) 15:40 ~ 16:40 『 組織と個人の成長を実現するリスキリング ~ 先進企業の成果,課題と展望 ~ 』
(一社)ジャパン・リスキリング・イニシアティブ 代表理事 後藤 宗明 / ダイキン工業(株) DX戦略室 担当部長 廣瀬 忠史 / ダイハツ工業(株) DX推進室 デジタル変革グループ長(兼)東京 LABOシニアデータサイエンティスト(兼) DX戦略担当 太古 無限
■ ③ NTT Groupブース会場 : NTT西日本 LINKSPARK 説明(山口県様 DX推進拠点(Y-BASE)整備・運営業務)
Y-BASE : https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/site/ybase-digitech/
■ ④ NTT Groupブース会場 : NTT Docomo Business 自動運転実証実験状況報告
質問事項 (1)NTT Docomo Businessの自動運転実証実験の基準点に関して :特にない?
(2) IWONの利用に関して:現在は範囲に入っていない
● ブース見学
① (株)セブン銀行 / SUSHI TOP Marketing
NFT(非代替性トークン)を活用した企業向けマーケティングソリューションの開発・推進を目的に業務提携を開始.取組みの第一弾として,2025年9月29日(月)より開催する東急電鉄株式会社による,マーケティングキャンペーン「ATMでチャージして東急線でお出かけしよう!デジタルラリー」にソリューションを提供.
https://www.sushitopmarketing.com/news/sevenbank-business-partnership :https://www.sevenbank.co.jp/branding/purpose/article/20251001/
② Google NotebookLM
③ 富士通 偽情報分析技術(NEDOとの共創)
④ eL-Tax
⑤ e-stat
⑥ 名古屋工業大学 白松研究室(NEDOとの共創) :社会の結び目になるAI
⑦ 関西学院大学 巳波教授研究概要
● 感想
【全体】
公共化が進んでいるように思えます.明らかに民間が引っ張る活力が,IT関連は減速傾向にあると感じました.IT関連内にも効率化や集約化の波が来ているように思えます.一方,新しい芽も見え始めています.IT関連は,ちょうど転換期に差し掛かっていると感じました.
【私が気づいた点】
① パブリック関連ブースが多くなった : 民間が縮小しているのか,全体的にブースも小さくなり,かつ,公共系のブースが目立つようになってきていると感じました.中身が伴っていれば良いのですが,ブースの人は,委託された民間会社社員.公共が税金利用の投資会社状態になってきているように感じました.これが良い傾向なのかどうかは,まだ判断はできていませんが,研究機関・大学関連のブースが増えることは良い傾向であると感じており,頑張って頂きたいです.
② 大手企業は公共事業関連頼り : 大企業のIT関連は,ほとんどが公共関連事業に集約されてきているような感じがしました.民間での大規模開発は一部の企業に集約され,中間的な企業が参加しにくい傾向なのかもしれません.スタートアップもほとんどがChatGPTなどAI利用に関するものが占め,スタートップAI集合体の様相です.2年後にはRPAと同じ運命のような気がして気になりました.
③ AI関連が半分以上 : ここ最近の展示会は,AI関連ばかりがクローズアップされ,バブル感がでているようです.1年前は,RPAなどの自動化がかなりもてはやされていましたが,現在はほとんど見ることもなくなりました.IT関連の浮き沈みのの激しさを改めて感じています.
④ 量子コンピュータに開花の予感 : 量子コンピュータ関連のブースには,多くの人だかりができていました.若い人や女性を中心に,開花を予感させる雰囲気がありました.まだまだ,ぼやっと雲の中の状況ではありますが,開発キットやクラウドサービスなども登場してきており,なんちゃって状態かもしれませんが,つぼみの芽がでてきた感があります.半年前にも同じようなコメントを記載しましたが,その時よりは格段に進歩した感じです.
⑤ 展示会は相変わらず紙中心 : 紙のパンフ配布は相変わらず変化なく,ペーパレスはどこ吹く風です.デジタル庁やペーパレスを提唱する会社は,パンフレットなど紙の扱いにはもう一工夫欲しいところです.
【その他】
・NTT Groupブース会場 : NTT西日本 LINKSPARK 説明(山口県様 DX推進拠点(Y-BASE)整備・運営業務) : 約8年前に山口県とはお話をしたことがあり,そのときに議論していた内容が,ようやく形になりつつあると感じました.少し感慨深くなりました.
・NTT Groupブース会場 : NTT Docomo Business 自動運転実証実験状況報告 : 自動運転に関しての実証実験のゴールが見えにくいといつも感じています.個人的には,運用面での整備が最重要課題だと想定していますが,テクニカル・システム視点では,学術的な手法で,実証実験の立ち位置がなんとなく理解できる基準値を提示したほうが理解度が向上すると考えています.具体的には,両極端な数値基準を設定(策定)し,現在の実証実験の立ち位置がどのような位置付けなのか(実証実験がどの程度のものなのかをイメージしやすくする(測る))を明示することを提唱します.例えば,平坦で何も障害物のない場所(例:空港や学校敷地内のような場所)を0と設定し,急な勾配があり,山に囲まれた狭い山岳道路を10と設定,チェックすべき項目(例:道路幅・勾配,障害物,見通し,信号有無・人の有無斜 etc...)に関して難易度数値をつけ,コスト・必要なものなどを含め実証実験の基準値とした場合,この両極端の範囲のどのあたりの実証実験しているかが理解しやすくなるのではないかと想定しています.よって,こういった基準値を持つことも一考ではないでしょうか? (※参考:SCP理論:思考の軸を持つ)
・eL-Tax : 使いづらさの話をしました.更なる進化を期待します.※デジタル庁との連携にも期待(現在は連携がないらしい...).